:There is something in the Airの意味

今年のMacworldは「There is something in the Air」で始まって、MacBook Airが登場した。それだけで終わったと思っていた。iPhone SDKの発表によって今年のAppleのテーマそのものが「There is something in the Air」である事が確定した。MacBook Air光学ドライブがない事を欠点とされている。Jobsもその点を4つのポイントに分けて説明した。そして、iPodiTunes Storeがあることでそれらの問題は発生しないと言い切った。そしてソフトウエアのインストールは、他のマシンの光学ドライブを間借りさせてもらうような形で実現した。たしかに画期的な手段だが、今考えるとJobsは隠し事をした。Jobsの隠し事をするために10.5.2に搭載する予定だった機能をいかにもMacBook Airのためだけに開発したように見せかけた。おいらはソフトウエアのインストールはファミコンのカセットみたいにUSBメモリで提供されてもおかしくないと言ったが、それは提供されない。Airで提供される。無線で提供される。ネットで提供される。こちらの方の可能性が高い。
Macはシェア拡大の中でウイルスの問題に直面する危機が迫っている。ウイルス問題はもはや対岸の火事ではない。何らかの対策を早急にしなくては、Microsoftがやっている事をAppleもやらなくてはならなくなる。やっても良いかもしれないが、Appleほどの規模であればそのメンテナンス費用がかさむと致命傷になりかねない。Microsoftが巨大であるからこそ出来る芸当であって、Appleでやってしまえばイノベーションに対しての時間と金をかける事が出来なくなる。そしてiPhone SDKが登場した今、Appleが考えた方法は、ソフトウエアをすべて管理すると言う事のように思える。そうすれば、ウイルス問題を回避できる。ものすごい過保護にしてしまえば良い。Macに入るソフトウエアをすべて管理できれば良い。
なぜそんな事が言えるとなると、そうすることでiTunes Storeからダウンロードしたソフト以外はMac上で動かないという風にすることによってウイルスの問題から回避される。「すぐそんなの破られる」と思った人は、iTunes Storeが今続いている理由を思えば良い。iTunes StoreDRMが未だに破られていない。契約上の問題だが。iTunes Music StoreDRMが破られた状態を放置するとすぐさま閉鎖するように契約上が組まれている。OSすべてを守ることを考える事より、入り口を守る方がOSにたいするメンテナンスを楽にできる。楽という事はコストが安くあがるという事だ。Mac OS X 10.6はiPhone OSの今後の動向によって方向性が決まって来るのではないだろうかと推測される。ある程度の骨組みはあるだろうが。
iPhoneSDKが2G byteもあるのだ。それをダウンロードできる環境があれば、Mac OS Xをダウンロードする時代もすぐそこまで来てるかもしれない。Appleは今のパソコンの時代の先駆けを作った、ならばそれを壊し壱から組み立てるのも有りなんじゃないか?そんな事を本気で思ってる人ばかりが集まって仕事してるにちがいない。