:イノベーションのジレンマ(続)

HDDのイノベーションのジレンマ。HDDの一台あたりの容量を増やすのがベストだと思っていたら、実は小さくすることが正解だった。大きなHDDを作っていた所は、ことごとく無くなっていった。と言うのが、おおよその話。で、1.8inchのあとに、1inchがでて、ぼちぼち3.5inchが無くなるかなと思ったら、一向に無くならない。それよりか、1inchのHDDがiPod miniの発売終了の影響で、市場に大量に余ってるらしい。どうやら、HDDは小さくなりすぎて、容量と電気容量の加減で敵が「小さくなる事」ではなく「シリコンメモリ」になってしまったらしい。これもイノベーションのジレンマというべきか。いや、違う。物事の本質をとらえてるかどうかという事に違いない。データを蓄えるのに、3.5inchと言うサイズが「据え置きタイプ」で理想的な大きさで、容量も理想的。それに対して、1inch HDDは、1枚で6Gを蓄えられるが、シリコンメモリもちょっと背伸びをすればその程度蓄えられる。コストは高いが、対衝撃性と消費電力に関してはシリコンメモリが圧倒的に強い。そして、小さいものは持ち運びが重要視される。持ち運ぶとなると、落とす可能性もあるし、消費電力に関しても制限が大きくなる。シリコンメモリは消費電力が少ないし、落としても滅多な事で壊れない。HDDに対して圧倒的にアドバンテージがある。逆転現象が発生するきっかけが出来上がってしまっている。それに気がつくか気がつかないか。本質がわかってるかわかってないか。仕事する上で大切な事だと思う。Appleはそれを有言実行でやってる。それがAppleがすごい所なのだと、新製品が出るたびに痛感する。簡単だけど本当に理解してないと出来ないのだ。そういう事は。