:iPodとデジタルプレイヤーに関する記事で

Appleが作りあげたiPodのエコシステム
iPodに関する記事で、とても秀逸だと思う記事だ。iPod nanoの登場でもうフラッシュプレイヤー市場はAppleの独占になることは間違いない。お金のないけどiPodが使いたい人はiPod shuffleに行くだろうし、ちょっと余裕のある人はiPod nanoに行く。その差は重さにして20g。店頭で見てきたが、iPod shuffleにしてもiPod nanoにしても殆ど変わりがない。本当に液晶の有無の差くらいである。HDD市場はすでにAppleの独占市場だ。そして、ギガバイト単価でもデザインでも使い勝手でもスキがない。唯一、バッテリの持ちが悪いという欠点はある。しかし、それを理由に他の製品を購入する同期には至らない。すでにバッテリは携帯バッテリが他社から出ており、Appleが解決せずとも「サードパーティ」が解決してしまっている。
そう、iPodの強みはこの「サードパーティ」にもある。Appleの至らぬところを「サードパーティ」が解決してしまうのだ。ケースにしろバッテリにしろFMトランスミッタにしろカーオーディオにしろスピーカにしろ、すべてがそうなのである。もうsonyiTunesもどきのソフトを出そうが何しようが一社であがいても仕方ないくらいの規模になってしまっている。Walkmanを買うよりもiPodを買う。その一台を買うことによって、ユーザがどれだけ何かを享受できるかを考えると、太刀打ちできる余地はもうない。
記事にも触れられてる通り、iPodの成功はmp3を使えるようにしたこととAACを採用してiTMSをつくったこと。ユーザからはこの二つは全く意識せずともiPodは使える。ユーザからはmp3やAACなどではなく「同じ音楽」なのである。単純なことだが、「ユーザサイド」の視点を貫いていると考えられる。早くからsonyATRAC3にこだわりすぎていると言われ続けていたのにも関わらず、この点を「ユーザサイド」で見なかったのだ。iTunesにしても同様のことが叫ばれていた。そして今になってmp3やiTunesもどきと言った、iPodが発売当初からやっていたことを今頃になって採用している。
もはや既にとき遅しだ。
カセットからCDへ。音質の向上がテーマで進化し、CDからiPodへ。音楽を持ち運ぶというテーマで進化した。次はなにがテーマで携帯音楽市場が進化するのか。私にはもうiPodで携帯音楽市場が完結してしまったのではないかと、錯覚するくらいなのだが。みなさんはどうなのだろうか?