mini iPod考察

も〜い〜くつね〜ると〜Macworld♪ な方は案外多いんじゃないかと思う今日この頃。1月7日(午前2時)が正月だ〜。なんて考えてるおいらです。
さて、mini iPod(5G以下という定義)が出るといわれている。少し前まではパソコンマニアの間で重宝されていたが、最近のCM攻勢とiPodユーザの口コミによって知名度は確実に広がっている。ここでより小さく扱いやすいiPodがでることは、大きな意味があると考える。今日のiPodで一番小さい容量で10Gある。この10Gをいっぱいにすると、実に2500種類という曲や音が自由に持ち運びできる。非常に便利だ。しかし、CDにすれば約250枚という多さゆえに、CDを頻繁に購入しない限り10Gという容量は多い。そのため、小さい容量のiPodの登場を待ちわびる声は少なくはないはずである。両方の話題に共通する点は、容量が小さいというよりもiPodの魅力を各個人の要望する容量、つまりは低価格での提供ということが焦点になっているように思える。実際、最近ではmini iPodというよりも100ドルiPodと言われるようになってきている。

mini iPodの登場で「でる」側は、「ここで価格を一気に下げることが可能であれば、iPodの普及に拍車がかかる」といい、「でない」側は、「iPodの魅力である大量の曲を持ち運ぶということがなくなる」という人や「利益がなくなるのではないか」という。

個人的には「でる」側である。なぜなら「でない」側の論点が間違っているからである。
MDLPのウオークマンで連続再生できる曲数は、せいぜい40曲である。時間にすれば長いかもしれないが「外出時にカセットを選び持ち運び入れ替える」という潜在的な面倒くささは解消されない。もし200曲入るiPodが出たとしよう。200曲といえばCD20枚分に相当し、好きなアーティストのCDをすべて入れても3人分くらい入る(サザンやスタレビといったバンドは除く)。これはいつでも好きな曲が聴けるというiPodの魅力そのままだ。200曲だと、一曲5分で計算すると約1Gである。あまりCDを買わない層、つまりカジュアルに音楽をたしなむ人であれば十分の容量である。iPodをカジュアルとして楽しむのであれば、Color化するのもうなずける。

この論点では、大容量でないとという側はまだ不満があるかもしれない。

大容量が必要になったら、人は大容量のものを買うということでどうだろうか。身の回りでも「これ3台目だよ〜」なんていう人が少なからずいる。40GのiPodの中古品は出回ってないが、5GのiPodの中古は数がそろっている。これは最初5GのiPodを買った人が大容量を求めて新しく購入したとみなされないだろうか。
もし、中古の5Gに対する市場のニーズが高いのであれば、Appleは低価格のiPodのニーズを見逃しているということになる。
中古市場で人気が有るならば、大きく宣伝して売り込めば、新規で顧客をつかむことも可能である。

さらに、1万円前半で登場するならポータブルシリコンAudioがMDの市場を食い荒らすことも可能である。同じような価格で登場するならば、メディア代がかさむMDに対して有利な宣伝が可能である。おいらの身の回りでも欲しがっている人は結構多い。iPodには使ってわかる魅力が有り、iPodに慣れてしまうと手放せなくなるという効果も期待できる。iPodを一度手にしたら、次もiPodになってしまう可能性は非常に高い。

100ドルiPodは、市場の動きが生んだ潜在的なニーズだと考えるべきで、もし、登場するならばAppleは自ら起こした波間に、潜んでいる儲かる場所にきっちり目をつけているということになる。MDに本気で挑んでくるならば、MacOSXのパッケージくらいの値段がちょうどいい。