:任天堂ショックの可能性

「任天堂ショック」の可能性
「こんな記事が出る」段階まで来た。というのが感想。WiiやDSが絶好調で売れてるが一方でソフトが全然売れていない。ソフトが売れないからソフトが出なくなる。出なくなると一気に崩れる。まさしくアタリショックと同じ状況だ。やっぱり任天堂の敵は
MicroSD+マジコン(対 DS)
・ネットワーク&ストレージ(対 Wii
だった。
マジコンに関しては「違法」と言う判決が出ており、販売が停止されているが、遅かった。マジコンばかりがクローズアップされているが、最大の原因はMicroSDにあると思っている。MicroSDが「実はマジコンが爆発的に売れるきっかけを作った」と言っても過言ではない。MicroSDがマジコンとパソコンをつなげてしまった。パソコンにつながった以上、ROMの出し入れが特別なツールを使わなくてもできるようになった。そしてROMは全てネットワークから入手できる。つまりMicroSDがマジコンとネットワークがつなげてしまった。これで、ありとあらゆるソフトが「無償」で手に入るようになってしまった。昔のNapstarの様に。MicroSDの価格は折しものメモリ急落によってかつてないほど安い。これが悪夢の構図だ。悪い事に、一方でマジコンは現在のゲーム販売の問題性を明らかにした。ゲームが高いのである。しかも試し遊びができない。安心してゲームを買うにはある程度の知名度が必要になる。その為新規参入の敷居が高くなってしまった。そして任天堂は考えた。
Wiiでは内部のストレージを利用して、ネットワーク経由でソフトを安価に買える仕組みを構築した。しかし、もともとストレージが弱いWiiにあって限界は早く、かつての名作を遊べるようにしただけであって、目新しさはない。最大の課題である「ゲームを気軽に遊ぶ」という点ではほど遠いように思える。さらにはWiiの魅力であるあのスティックを生かせていない。
そしてその両方を武器に立ち向かってきているのが実はiPhoneという事実。iPhoneはゲームの試し遊びができる仕組みを作った。いつでもどこでもゲームが買える。iPhoneのソフトはiTunesStore経由でしか買えないが、どこでも買えてしまうという離れ業を「ネットワーク」を利用して成立させた。そして任天堂がのどから手が出るほど欲しい「コンテンツ」関係にiPhoneはめっぽう強い。現在の所、iPhoneに分があると言わざるを得ない。
もともと任天堂Appleはどこかがよく似ていたが、ついに激突する時がやってきた。そういう意味での「任天堂ショック」だ。