:ぢつはテーマが一つあった。

今回は「出来るだけ費用をかけずに、美味しい物を食べよう」というテーマがこっそりあった。美味しい物はお金を出せば食べられる。これは間違いない。でも、他に食べる方法がある。産地に行けば良いのだ。こちらから出向いていけば、鮮度がいいものが食べられる。鮮度こそが美味しさの命である。ただそれが、旅館になってしまう事が多い。旅館批判をする気はないが、料理じゃなく「そのものの美味しさ」を追求するならば、旅館でなくてもいい。旅館にはすばらしい「料理」を求める。料理と素材の美味しさは違う。
今回そう思ったのは、仙台に行った事がきっかけだった。正直マックスバリュをバカにしていた。安かろう悪かろうを販売してるんじゃないかと思い込んでいた。でも、そこで買ってきた「サンマの刺身」はその土地での味がしたのだ。マックスバリュのロゴを見たとき大いに反省した。地物であれば、どんな食品スーパーでも間違いなく美味しい。地方で生き残っているスーパーであればなおさらだ。そう思った。
今回は山口だったので、防府産や周南産をえらんで、アジやグロを買った。期待は裏切らない。期待通りの美味しさだった。一つ誤算だったのは地物じゃない「トリ肉」は美味しくなかった。
「地物を美味しく食べる為のキャンプ」と言うのは、十分有りだと確信した旅でした。