:独裁者でてこい!

道路特定財源を守りたい人たちの理由は良くわかった。宮崎県知事が道路特定財源を五月蝿く言うのも、地元産物が売れる一方で県下の土木建築業者が次々と潰れている事で、自身の基盤が揺るぎかねない事態に陥る事にならないための予防策だし、国会議員だって自身の支持基盤が揺らぐのを一番恐れているだけだし、とどのつまりは土木建築国家の日本がどうなるかわからないという政治家の不安もわかる。
しかし、道路を作って経済を活性化させるというビジネスモデルはすでに破綻している。というのも、日本の経済が一向によくなったように思えないからだ。かといって、道路財源を無理強いになくしてしまえば、日本がスラム化してしまう恐れがある。福田総理が「道路特定財源を廃止するのは、ガソリン使用を助長し地球温暖化の観点から世界情勢からかけ離れている」と失言した事は「道路を作る必要がないじゃないのか?」とか「地方活性化のために観光立国をめざすなら間違っていないか?」など、矛盾だ。
税の目的として、利益の再分配という仕組みはある。限界だからこそ、今の状況が生まれているのではないだろうか。日本は道路特定財源を存続か廃止かよりも将来に向けた国策を今問われているのである。その為には、400億を自分の財布と言わんばかりの根性を持つ石原都知事みたいな肝っ玉な人がそろそろいる。