:周りはジジイとババアばかり。

三連休を読書と部屋の掃除だけで終わっては、さすがに空しいと思い、映画館へ。「陰日向に咲く」と「母べえ」の二択に迷った。つまりは「宮崎あおい」と「壇れい」に迷ったわけだ。はっきり言ってどっちでも良いので、脇役に視線が回ったが、「陰日向に咲く」の「西田敏行」は探偵ナイトスクープのイメージを壊したくなかった。で、「笑福亭鶴瓶」の汚さを見たくて「母べえ」にしてしまった。してしまったというのは、映画館に入ったときに「間違った」って本気で思ったからだ。周りはジジイとババアばっかりなのである。8割は間違いなかった。吉永小百合が主演故に、ジジイとババアが唯一見る映画になっていた。27歳の独身男が一人で見る映画ではないと、間違ってしまった、と本気で思った。「陰日向に咲く」は同世代かそれ以下の人であふれかえっているに違いない。隣がもしかしたら美しい美女かもしれない。今の隣は間違いなくおばあちゃんなのである。こういう所で選択をよく間違うなぁとつくづく思う。
しかししかししかし。内容はよかった。最後の台詞の為に出るはずのない熱い物が出るわ出るわ。出してる本人が「なんでとまらんのだろう?」と思いながらぼろぼろなのである。あの感じは久しぶりだった。そう。あの台詞が今後の日本人の常套句になりうるだけのパワーがあると思うのだろうが、見た方どうだろうか?あの最後の台詞は、おいらも使いたいなぁ。
その後、映画モードに入って「THE有頂天ホテル」と「武士の一分」を借りた。見た。まず見た「THE有頂天ホテル」は2度居眠りした。晩飯食べてから見た「武士の一分」は最後の部分を何度も見た。山田洋次監督作品にハマる前兆なのかもしれない。