:うまさとくさみ

この前、ふくらぎが一匹480円で売ってたので、三枚開きにしてもらって買ってきた。自分で好みのサイズで切って、生(刺身)で食べようと思ったのだ。
部屋に帰ってきて、ダイソーで調達した包丁とまな板で切り始めた。いざ切り出すと、思ったよりも身が小さく、おいしそうにも見えなかった。なぜなら、鶏肉を切る時のように、包丁を魚の上で何度も往復さていたのだ。往復させると、身が小さくなっているように思えた。だから奥から手前にかけて一度で切るようにした。そしたら、少しふっくらした身で切れて、おいしそうに見えた。切り方一つとってもこうもかわるものかと面白かった。身を切りおえたので、お皿においしそうと思うかっこでならべた。しかし、食べる前から気になってはいたのだが、手が臭い。魚臭いのだ。手を洗ったが匂いはとれず、身そのものは新鮮でおいしかったのだが、匂いが気になってしまって、ふくらぎがもっている淡白なおいしさを堪能できなかった。この事は後悔して次は絶対自分で刺身を切らないと心に誓った。
今日、富山最終日曜日だったので寿司を食べにいった。やっぱり寿司は回転といえど富山に限るからね。富山に来てから食べられない魚が無くなったと行っても過言じゃない。そのきっかけとなるに店に行った。食べる時の魚臭さは全くなく、嫌いな「青魚系」のモノも問題なく食べられる。だが、食べた後に「なんとなく臭い」モノを感じる。でも、単に場所とか食材の質では超えられない「調理する道具と料理する人の腕できまるなにか」を思った。ダイソーで買ってきた包丁とまな板でフクラギを刺身にして食った時の気分と同じだった。そのときほどはひどくなかったけれども。